むわり、とした天気の中、
銀座から日比谷まで歩く。

陽がかげっていく、少し前の時間。

スーツ姿の人びとの中すり抜けるように、歩く。

ビルの合い間から、雲を通り抜けた
ふわっと優しい夕陽が射している。

乱立するビルとコンクリートに囲まれながらも
死に物狂いで、自然を求める東京人に
滑稽さを見出すのか。愛おしさを感じるのか。


東南アジアなどの都会では、未来への希望が無条件に漂い
欧米の都会では、希望はなくても個人の自立がDNAレベルでprintingされている。

そのどちらもが感じにくい、東京という街。

東京で暮らしている人は、弱さを無意識的に認識しているから、
東京で息苦しさを感じながらも身を寄せ合うようにして在るのかもしれません。

東京に存在する弱さが、自らを守るために使われるのか
成熟していくことで、弱いからこそ、自分ができることをしよう、となるのか。

祈るように夕陽に願わずにはいられなかった。

自分自身になのか、東京に対してなのか分からないけれど。
ただ、祈らずにはいられなかった。